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PSAはとうとう0.008に低下 2020年09月28日

今日は診断日で、PSA値は0.008に低下していた♪ 前回が0.009だったので、少しだけ低下。測定感度の限界値が0.008だそうで、私の今日の測定値は測定限界値ちょうどであるらしい。PSAがほんとうにもっと低い値の場合、たとえば0.006である場合でも「0.008」と出るそうである。 骨の代謝を示すALPの数値は232で、自分としては平均的な値。この前(8月4日)ALPが335に跳ね上がったのは何だったのか、いまだにわからない。 赤血球数、ヘモグロビン量は相変わらずL。この数ヶ月、低いところで安定している。筋力も落ちていて、元気よくジョギングができない。 糖質制限との関係では、空腹時血糖値が104であり、まだ100を切ることができない。中性脂肪は158と相変わらず高値安定(もっと下がってほしい)、HDLは53と低値安定(もっと上がってほしい)。 この白庭病院で、血中の「ケトン体濃度」を定期測定項目の中に入れてもらえばありがたいと思い、それとなく持ちかけてみた。 「○○さんは、ケトン体を測らなあかんような状態と違いますよ。そんな人は、病院のなかを歩くこともできん人です」 と言われたので、これ以上押さなかった。先生は糖尿病患者のケトアシドーシスを想定しておられる。昔からあるケトン体の悪いイメージ。いまは高脂質、高蛋白質食を食べてケトン体を出し、がんを治す時代になっているように思うのだが・・・

クエン酸はがんに効く? 2020年09月27日

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吉富信長氏の動画に「クエン酸とがん」という動画がある。 https://www.youtube.com/watch?v=Ieupgqvi-8Y&t=3s がん細胞は糖質を取り込み、「ブドウ糖→ピルビン酸→乳酸」という経路(解糖系)でエネルギーを作るが、クエン酸を摂取すると、それががん細胞の中に入り込み、ピルビン酸→乳酸の代謝を阻害してくれるらしい。 がん治療のためには、大量のクエン酸を摂取する必要があり、素人では太刀打ちできず、医師、管理栄養士などと相談しながらやらないといけない。 しかし、がん予防レベルの話であれば、普段からクエン酸を多く含む食品を食べるのがよさそうだ。たとえば、梅干を食べる、レモン、柚、カボスなどの柑橘類を食べる、柑橘類の生果汁を飲む、などである。胃酸の酸度アップになり、食欲増進というメリットもある。 私は、酸っぱいものが割と好きなので、シークヮーサの果汁(ストレート果汁100%のもの)を湯、冷水または炭酸水に少し混ぜて飲んでいる。 それだけでは物足りないので、クエン酸パウダーを少し混ぜる。クエン酸パウダーはサプリメントとしても売っている。このやり方で、ひと夏、クエン酸を摂取してみたが、胃腸の調子もよく、なによりも暑い日に冷たくて酸っぱい水を飲むのは爽快。続けよう。

ホルモン治療をやるとCRPC(再燃)は避けられないのか? 2020年09月23日 

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私は病気発覚後、ホルモン感受性のうちからアビラテロン(ザイティガ)を飲み始めて、いま9ヶ月になる。これからも暫くはこの薬を飲み続けていくことになろう。 (用語解説)転移のあるホルモン感受性前立腺癌(mHSPC);転移のない去勢抵抗性前立腺癌(nmCRPC);転移のある去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC) 世の中では、ホルモン療法をやっている人はいずれ去勢抵抗性(CRPC)になり(再燃し)、抗がん剤のお世話になるに違いないと、まことしやかに噂されている。ほんとうにホルモン療法をやると必ず再燃するのか、再燃を免れる場合はないのか❓ そこで、再燃率を調査した結果がないかと、インターネットで調べてみると、次のサイトが出てきた。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa1704174 LATITUDE試験:「ハイリスクの転移性前立腺がんと初めて診断された前立腺がん患者に対する一次療法として、アンドロゲン除去療法(ADT)にザイティガ+プレドニゾロン(商品名プレドニン)を併用投与した第3相無作為化比較試験(LATITUDE)」 これは、ホルモン感受性前立腺がん転移例(mHSPC)の高リスク例(Gleason score 8以上、3カ所以上の骨転移、測定可能な内臓転移病変のうち2つ以上の条件を満たす。私もこれに該当している)に対するアビラテロンの初期投与の有効性を調べるため、日本を含む世界的規模で行われたランダム化比較試験である。日本の行政当局はこの試験の結果に基づいて、ホルモン感受性前立腺がんに対して、試験と同じ条件でのアビラテロンの一次使用を承認している。 試験にあたっては、2013年2月12日から2014年12月11日に1199例が登録され、本解析のデータカットオフ日は2016年10月31日、追跡期間中央値は30.4カ月であった。1199例のうち、597例がADT+ザイティガ+プレドニゾン併用群、602例がADT単独群(プラセボ群)に割り付けられた。 ここで、試験に出てくるアンドロゲン除去療法(ADT)とは、リュープリン、ゾラデックス、ゴナックスなどの注射または除睾術のことである。日本では、これにビカルタミドまたはフルタミドと併用するCAB療法が一般的だが、欧米では、注射または除睾術の単独療法が一般的に行われているようである。 結

ゲルソン療法(玄米菜食主義)は進行性癌には歯が立たない 2020年09月01日

インターネットで、内分泌(ホルモン)療法をして前立腺がんが治った方の記事を読むと、多くの方が、ゲルソン療法という食事療法をしておられる。例えばゲルソン療法を実施して前立腺がんが劇的に治った人として渡邉勇四郎医師がおられ、本も出している(「ゲルソン療法でがんを消した人に再発はない」ATパブリケーション)。ほかに 癌克人さん 、 時遊旅さん がおられる。 星野医師がゲルソン療法を日本人向けに改良した星野式ゲルソン療法もある。それをさらに改良した済陽高穂医師の済陽式というのもある。 しかし最近になって、ゲルソン療法に批判的な医師、栄養士が出てこられた。例えば荒木裕医師、福田一典医師、古川健司医師・・・。 ここで古川健司著「ケトン食ががんを消す」(光文社)を参照すると、ゲルソン療法の問題点が浮き彫りにされている(同著の112頁から129頁)。つまりゲルソン療法は再発や予防を目的としては確かに有効だが、すでにがんが進行している場合、正常細胞だけでなくがん細胞も元気にする要因が入っているというのである。例えばゲルソン療法が勧めている玄米は、GI値はやや低いものの、白米と比べて糖質の含有量に大差ない。果物・野菜ジュースを大量に飲むことが勧められているが、ビタミンやミネラルの補給にはよいかもしれないが、糖質の摂取過多になること、など。 私も古川医師にまったく同感で、ゲルソン療法をすると「糖質過剰摂取」、「高炭水化物食」になるというのが一番の問題であると思う。例えば人参ジュースを毎日1.5L飲むと、人参が毎日1kg必要であり、これだけで65gの糖質になる。2019年 12月14日 の日記に書いたように、一時、玄米や全粒粉麺を摂り入れたことがあるが、排尿感が悪化してきたため中止した経験がある。もしあのまま、ゲルソン療法を信じて玄米食を続けていたら、いまのPSAの低値はなかったかもしれない。 では、ホルモン療法をして前立腺がんが治った方々は、なぜ、ゲルソン療法を採用したのか? 私なりに推測すると、インターネットでいま有名になっているこれらの方々の発病時期は、いまから10年以上前であり、そのころのがんの食事療法はゲルソン療法しか知られていなかったから。 ゲルソン療法で成功した人ばかりインターネットでもてはやされているが、 三谷文夫さん のようにゲルソン療法を忠実にやって、最初持ちこたえたが