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放射線腫瘍科にて 2022年09月29日

「また来ました」と、きまり悪そうに言った。 「まえは前立腺と恥骨を治療されました。こんどは腸骨の上のほうですから、充分離れているので、放射線を当てることが可能ですよ」 「ありがとうございます。実は2年半前の骨シンチでも左腸骨に出ていました」そのころ、多発性骨転移と言われ、大きな病巣が6箇所、小さいのがたくさんあった。6箇所の中に左腸骨も含まれていた。 医師はその骨シンチの画面を開いた。 「これですね」 ぼんやりと黒くなっているところだ。こんどはMRIの画面に切り替えた。はっきりと黒い丸が見える。 「(MRIで見た)病巣は大きいですか?」と、恐る恐る聞いてみた。 「いえ、小さいですよ」 これを聞いてほっとした。 「骨に放射線を当てると、(骨が)弱くなると聞くのですが」 「○○さんの場合、腸骨の上の方です。このへんはあまり力がかかるところではないので・・・大腿骨のようにまともに力のかかるところなら、用心しないといけませんが・・・こんどは前と違って尿をためたりとか、便を出してからということはありません」 尿とか便とかを気にしなくて放射線を当てられるのはありがたい。あと、めったに起こらない副作用の説明も聞いたが、中身は忘れた。 来週、位置合わせのためのCTを撮って、その次の週の10月12日(水)から10月18日(火)まで、放射線治療をする。1日あたり7グレイ、5日間で35グレイの放射線量である。

また放射線腫瘍科のお世話になることに・・・2022年09月22日

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「調子はいかがですか」 「尿の勢いはまだ弱いです。でも今日は検尿カップに90ccとれました。放射線治療直後は40ccしかとれなかったのに」 「夜間排尿回数は?」 「2〜3回、良いときは1回ですね」 「放射線治療前は?」 「2回でした」 「少しずつ良くなってますね」 でも、前立腺肥大の薬シロドシンとべオーバは継続することになった。 次に、主治医は血液データを見ながら、PSAは0.094です、と言った。 「えーっ!」 てっきり下がっていると思っていたのに。 「0.071の上昇です」 どうして上がったんだろう。 「ザイティガをやめたので正常な細胞がPSAを出しはじめたことないですか?」 「いや。○○さんはいまリュープリンを打っているので、それは考えにくい」 2週間前(9月9日)に撮ったDWIBSの画像を見せてもらった。 読影の内容は、『左腸骨に高信号があります、前立腺全体に信号が残っています、(放射線治療済の)左恥骨の信号は消えています』だった。 「前立腺全体に信号が残っているのは、放射線を当ててまだ間がないから仕方ないです。問題は 左腸骨 です」 主治医はしばらく考えていた。 「前、ザイティガは何錠飲んでましたか?」 「1日4錠です」 ザイティガを減薬して再度処方するつもりだろうか? またザイティガで副腎が痛めつけられると思うと、たとえ2錠でもそれは遠慮したい。 そもそも、2019年冬の発病当時、骨シンチで見れば前立腺がんの病巣がたくさんあり(多発性骨転移)、左腸骨にも病巣があった( 2019年12月10日の日記 の一番右の写真(背面)の左骨盤のところ)。ところが2022年4月15日のDWIBS検診では左腸骨も含めてほとんどのがんが消えていた。なぜ今また現れたのか? ザイティガをやめて1か月になるが、この1か月で腸骨にいるがんのやつらが勢いを盛り返してきたのだろうか?  「放射線治療しましょう」 そう、抗アンドロゲン剤よりも、ピンポイント照射で根こそぎ治してもらうのが良い。 左腸骨1か所で済めば良いのだが・・・これよりほかに、出てくるなよ🙏  しかし1か所だけ見つかってよかった、とも言える。PSAのみ上がってがんの居場所がわからない人もいるし、以前の私がそうだったように多発性骨転移の人もいる。 また、当院の放射線腫瘍科のお世話になることになった。今月29日に予約を入れ

血管新生をさせない食べ物 2022年09月08日

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放射線治療で前立腺がんと骨転移がんを制御できたら、 がんの再発(私の場合は再燃)を防止することが次の目標になってくる。 がんが微小なうちはほとんどが免疫細胞(キラーT細胞)に食い殺されるので、免疫力をつけることが大事だと思っていた。それもあると思うが、佐藤のりひろ外科医のYOUTUBE解説動画 https://www.youtube.com/watch?v=8MzTGNhh6CU を見ると、微小ながんは近くの血管から栄養を摂るために、細い血管を作って引き込む。これを「血管新生」と言う。血管が通れば、がんは血液から栄養を摂取して盛んに分裂を始める。がんが好む栄養とはグルコースのことだろう。血管を作れなかったがんは死んでいく。 そこで、血管新生をさせないことが、がんの再発防止のために重要になってくる。佐藤先生によると、がんの血管新生を阻害する食べ物があるそうだ。それは、にんにく、大豆料理、およびベリー類である。もちろん信頼できる研究結果を根拠としている。 私の場合、にんにくはオリーブ油とともに料理に必ず使い、黒にんにくも毎日食べているし、ブルーベリーや苺は毎朝ヨーグルトに入れて食べている。ブルーベリーサプリも飲んでいる。大豆料理には、豆腐、納豆、味噌、無調整豆乳などがあり、いずれも好んで食べている。大豆プロテイン粉末も豆乳とともに毎朝コーヒーに入れて飲んでいる。 大豆を食べればイソフラボンが摂れる。腸内細菌の力でイソフラボンから天然の抗アンドロゲン剤と言われるエクオールを産生できるかどうかが要点となる。日本人の半数は、イソフラボンからエクオールを産生できないと言う。このあたり2020年10月26日の私の日記 「大豆食品+腸内細菌」 に詳しく書いた。エクオールの産生能力もがんの再発率に関係してくるかもしれない。 これから、再発防止のために頼れるものはRH-LH製剤と食事と運動しかない(アビラテロンをやめたので)。