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1回目のLu治療が終わった。2024年06月28日

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  PSMA/Lu治療のためにオーストラリア、シドニーの病院に来ている。一緒に来ているのは神戸の主治医、現地の案内役の方(オーストラリア在住の日本人)、妻そして僕の四人だ。こちらは真冬だけど、日本の四月くらいの寒さ。 オーストラリアの主治医(Singh先生という)、 病院のスタッフ を含めて皆、親切で丁寧。Singh先生の指示によるLuの注射が終わると、身体から出る放射線を何度か測定され、3時間後濃度が下がったところで病院から解放された。入院なし(これは大きなコストの節約になる)。 副作用は倦怠感と、突然の骨の痛みと言われたけれど、前者は我慢する、後者は痛み止めで対応できる。総じて抗がん剤よりも軽いそうだ。 4週間後、血液検査をする予定だけれど、経験上、PSAは下がらないことが多いという。これは死んだがん細胞が残っているからだそうだ。2回目のLu注射の結果が注目となる。 Lu注射は最低4回やる。間隔は6週間から8週間。どの回数、間隔になるか血液検査の結果、特にヘモグロビンの量をみてからの主治医の判断になる。 オーストラリアにいる間、案内役の方はどこに行くにしても車🚗で案内してくれる 。 話題豊富で楽しく過ごせる。 Lu治療で良い結果が出ることを祈る・・・

オーストラリアで治療予定 2024年06月11日

今日、オーストラリア在住のコーディネータの方(日本人)が神戸のクリニックに来られて打ち合わせした。日程が急遽決まった。 6月26日夜ブリスベンに向けて関空を出発、6月28日現地でPSMA/Lu治療、6月30日関空に向けて帰る。 むこうではコーディネーターの方が車の送迎、案内などしてくれるので、安心して治療に専念できる。しかも神戸の主治医も現地の病院まで同行してくれる。 主治医の策定した計画では、6週間おきにPSMA/Lu治療して、これを合計4回行う。治療と治療の間はラドン吸入で持たせる。

縮小維持を図れるか? 2024年06月05日

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今日PSMA-PET/CTの検査画像を見せてもらった。 頚椎から脊椎、肋骨、骨盤(特に右側)にかけてがんが散らばっている。なんと黒いことか! しかし画像は唾液腺にもあるし、お腹のあたりの黒い大きな塊は腸管と腎臓だそうである(がんではない)。肝臓も見えている。 去年12月に撮ったMRI画像と比べて、がんは増えこそすれ減っていない。ラドン吸入だけでがんを縮小させることは無理なのか? ただ腫瘍熱が出なくなって体調がよいことから、がんの活動が止まっていることは間違いない。主治医も「いままで増えてきたがんが休止している」ことを認めている。 今日血液検査してその結果を画像とともにオーストラリアの医師に送ってPSMA/Lu治療の適性を判断してもらう。治療可能となればいよいよ海外渡航である。 「標準、何回治療するのですか?」 「3回から4回です」つまり4回、オーストラリアに通わないといけない。 ただ、渡航開始するまで時間がかかるので、その間、治療をやめてしまうと、またがんどもが元気になってくるおそれがある。そこで、つなぎとしてのラドン吸入を続けることは必要である。次のサイクルのラドン吸入24回分を予約した。 主治医のいうところでは、「複数回のPSMA/Lu治療でがんを徐々に縮小させて、その後はラドン吸入を続けて維持を図りましょう」とのこと。「徐々に縮小」とはとても耳に優しい言葉だ。何もしない緩和治療よりも、こちらの方が期待が持てて断然よい。結果うまくいくことを願って・・・

PSMA-PET/CT検査 2024年05月29日

今日、PSMA-PET/CT検査を受けてきた。 あと2回で3ヶ月間にわたったラドン吸入治療が終わるので、そのときPSA値を測り、PSMA-PET/CTの画像も参考にして、今後の診療方針を決める予定である。 このごろ腫瘍熱が出なくなったので、体調はすこぶる良い。

海外渡航必至か 2024年05月

昨日PSAを測ったら、"11.1"と、前回の"8.6"から上がっていた。これでラドン吸入療法はPSAを出すがんには効きにくいことがわかった。 ただし、ラドン吸入を始めて以来、腫瘍熱の発熱回数、発熱量が激減したので、自分の身体には発熱性サイトカインを出すがんとPSAを出すがんが共存しているように思える。後者 は前立腺がんであるが、前者は何かわからない。 それは前立腺がんから進化した「神経内分泌がん」であるかもしれない(そのマーカーはNSE(注))。 ラドンから出るアルファ腺は 前者のがんにはよく効いている、それだけでもラドン吸入の効果があったと思っている。 この日から医師のすすめにより高濃度ビタミンC点滴をはじめた。 さて、PSAが上がっているので、海外渡航は必至となった? ドイツに行くかオーストラリアに行くかであるが、 Luの点滴を4週間 おきに、合計4回から6回やることを考えると、航空運賃の点で日本の格安航空LC Cが使えるオーストラリアが圧倒的に優位である。神戸のクリニックの先生もオーストラリアを検討してくれている。 ラドン吸入はまだ7回分残っているのでそれが終わってから(6月上旬)、海外渡航のことを検討することになるだろう。 (注)NSEは腫瘍熱がさかんに出ていた頃の3月9日に測っていてそのときは16.0だった。

ラドン吸入は効いている? 2024年04月14日

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大阪国際がんセンターからは「保険でできる治療はもうありません。緩和治療に移行してください」と引導をわたされ、それならオーストラリアかドイツに行ってPSMA/Lu治療を受けてやれ、と思い、神戸のクリニックを頼ったところ、院長さんからあなたは海外に行くのは体力的にまだ無理です、体が元気になるまでホルミシス治療をおすすめします、と言われ、まずは当クリニックでこの治療を受けることにした。もちろん自費診療だからお金は相当かかる。 ラジウム鉱石からでる放射性ラドン222Rn(常温で気体)を鼻から吸い込む。 器械は㈱リード&カンパニーの「αレスピロRn」。放射線濃度は2,400万ベクレル/m 3とかなり高く、三朝温泉や玉川温泉の1万倍もある。写真では蒸気を吸っているが、実はこの蒸気は単なる水蒸気で(ラドンも少し入っている)、ラドンは主にカニューレを通して鼻孔に直接入れている。 「1回3時間、週2回、最低3ヶ月は続けてください」との指示を受けた。1ヶ月目でPSAを測ったところ、治療開始時の12.5から8.5に下がっていた!  「よかったです。この調子で続けましょう」と言われた。 昨日から2ヶ月目のホルミシス治療が始まったところである。 大阪国際がんセンターの(前)主治医も、PSMA/Lu治療、ホルミシス治療に理解を示してくれて、同センターでの治療を完全に打ち切ることなく、内服薬の処方、リュープリン、ランマークの注射、月1回の診察を続けてくれている。 がんの縮小を体感できるか? といわれると、発熱回数と疲労感がやや減ったくらいである。貧血(ヘモグロビン不足)は相変わらずである。 週2回奈良から神戸まで通うのは大変だが、あと2ヶ月のホルミシス治療を頑張ろうとおもう。

また貧血で入院 2024年3月15日

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ヘモグロビンが6.3g/d Lに下がり2泊3日の緊急輸血入院をした(三度目)。大阪国際がんセンター。 大阪城の青色照明は医療従事者への感謝の意味らしいで、と言って看護師に見せてやった。

標準治療よさようなら 2024年03月13日

 いろいろなことが起こった。多すぎるので箇条書きにする。 1.   PSAが上がり(6→12)、ジェブタナが効かなくなってきたので、大阪国際がんセンターからこれ以上治療する手段はない、緩和治療に入ります、家の近所の緩和医師を紹介しますと言われた。 2.   治療終了と言われ、私はドイツかオーストラリアに行ってPSMA/Lu治療を受けようと決意した。 3.   神戸にドイツのヴュルツブルク大学病院を紹介してくれるクリニック(神戸のクリニック)を見つけたので早速連絡をとった。 4.   大阪国際がんセンターから神戸のクリニックに、紹介状を書いてもらった。大阪国際がんセンターからドイツかオーストラリアに行った患者さんはなく、私が初めてのケースのようだ。 5.   神戸の先生はジェブタナは中止してください。ただ、あなたは貧血がひどい、その体力ではドイツに行ける状態ではない。いまから貧血を治しましょう。そしてその間、ラドンの蒸気を鼻から吸い込むホルミシス療法をされることをお勧めします。と言われ、過去前立腺がんの患者さんでPSAの下がった事例をいくつかみせてくれた。ホルミシス療法をすると免疫力は上がるし、何もしないよりはまし、PSAが下がったら儲けものと考え、一回3時間、週2回、3ヶ月間の治療を始めることにした。3月12日に1回目を終えた。このあと、3月15日、3月19日、3月22日、と予定を入れる(放射性ラドンの半減期は約4日)。玉川温泉や三朝温泉よりはるかに高い放射線濃度のラドンを吸い込むことができる。

ジェブタナまた延期 2024年02月08日

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「いかがですか?」 「6日の朝と夕方に熱が出ました。どちらも38度超えです。39度までいきました」 瞬間的に40度あった。これだけ発熱するとさすがに身体はしんどい。 私の場合、熱が出ると決まってCRPが上がる。朝の血液検査の結果、CRPが20.8と、今までの記録を更新した(CRPは血液中で2〜3日間、値を維持するそうだ)。 医者は、今までの数値、画像をひととおり見ながら、「はじめ発熱性好中球減少症を疑いましたが、好中球はそんなに減っていない。感染症もあるかと思い抗生剤を投与しましたが、炎症は収まらなかった。何度もCTで調べたんですが異常は見られなかった。腫瘍熱の可能性が大きいです。しかし腫瘍熱でこんなにCRPが上がるのも珍しい」 腫瘍熱はがん細胞または周辺の免疫細胞が産生する炎症性サイトカインが視床下部を刺激することより生成する熱と言われている。 医者は考えあぐねた末、言った。 「このようなCRP高値では抗がん剤は打てません」 抗がん剤さえ打てば熱は出なくなるしCRPも下がること明らかなので、私は打ってほしかったが、抗がん剤を休むことで、骨髄をいたわることができる、というメリットがある。 「ナイキサン飲んでますか?」 「熱の出たときに飲みます。熱が引くと飲むのをやめてます」 「では、抗がん剤は今日は保留して、来週の13日(火)まで毎日、熱があってもなくても1日2回ナイキサンを飲んでくれますか? 13日にもう一度来ていただいて、血液検査して、それから(抗がん剤を再開するかどうか)決めましょう」

退院 2024年01月19日

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長かった入院生活。去年の12月28日から今年の1月19日まで3週間入院してやっと退院に。退院祝いのご馳走が美味しかった🎵(病院食はお世辞にも美味しいとはいえない) 入院中、前半の2週間はひたすら抗生剤を打ち続けて身体の中の雑菌を駆除した。 その期間、抗生剤の投与が終わったあとも含めて、グラフに示すように、CRPが乱高下した。 そしてCRPが上がったのと並行して熱(37度〜39度)が出た。「腫瘍熱」と言われるものであり、熱が続くと体力(ヘモグロビン等)を消耗してフラフラになる。身体は痩せるし免疫力も落ちるし良いことは一つもない。主治医は「38度以上の熱が出たときに飲んでください」と、「ナイキサン」という炎症を抑える薬を処方してくれた。 1月16日、退院直前に4回目のジェブタナを投与した。主治医は「量を減らしました」と言っていたから(8割→7割)、身体への負担を考えてくれたのだろう。抗がん剤の効きは若干マイルドになるかもしれない。

長い入院生活 2024年01月12日

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去年の12月28日に貧血でフラフラになりながらジェブタナを打ちに行ったら、「そんな状態では抗がん剤どころではありません。即入院してください」と言われ、車椅子で12階の病室へ。 CTを撮ったら何も映らなかったのだが、 CRPが19もあったので、がんでなく、何か細菌由来の炎症ではないか、がんだけでここまでCRPが上がるか? と疑われ、ペニシリン系の抗生剤タゾピペを8時間おき、1日3回、2週間にわたって投与した。その間、朝方になると、決まって発熱した。低いときで37度台、高いときで38度台あった。熱が出た割にはしんどさは感じなかった。そして2週間目の1月11日、抗生剤の投与を中止し、再度CT検査を行ったが怪しい影は映らない。 やはり骨に巣食っているがん由来の熱(腫瘍熱)か、ということになり、非ステロイド系抗炎症薬ナイキサンという薬を処方された。これで熱は36度台平熱に下がったので、やはり腫瘍熱が主体であったことが確認された。 しかし血液検査の結果PSAは、意外にも、あれだけ腫瘍熱が出ていたのにもかかわらず4.832から3.86に下がっていた。 主治医はこの勢いを利用してジェブタナを続けましょうと、来週抗がん剤再開の予定を入れてくれた。 抗生剤を投与した2週間は無駄だったのかとも思ったが、結果的にPSAが下がったので、良しとする。身体の中の悪い細菌を駆逐してくれた、と信じて。長い入院で沢山いる看護師の顔も、一部名前も覚えてしまった。 病院から見た大阪城 元旦、おせち料理 ただ、免疫力の要である腸内細菌まで駆除されたのは残念ではあるが、また育てていけば良いと割り切ることにした。ミヤBM錠、ビオフェルミンR散を処方してもらっているし、毎食後ヨーグルトをたっぷり食べている(持参のオリゴ糖を混ぜて)。病院食は炭水化物が多い割には油が少ないので、オリーブオイルも持参した。

輸血_二度目 2023年12月30日

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  入院日の翌々日の今朝、再度血液検査をした。 「・・これでCRPが下がっていれば家に帰れるかも」と期待していたが、結果 「白血球数は正常値で、CRPも高いけれどもそれなりに下がっていました。ただ、ヘモグロビンが6.4と異常に低く、炎症がヘモグロビンを消耗させていたようです、病院に来るときもフラフラになっておられたし」  「ヘモグロビンの消耗なんて考え方があるのですね」  炎症を下げるためにヘモグロビンが消費される、という図式か。 「いまから輸血をはじめます。その後1月2日にまた血液検査します」 退院可能の判断はこのときになりそうだ。 「頑張ってこれからも治療を続けていきましょう!」 こう、『続けていきましょう』と言われると、安心して治療を続けていけるという気持ちになる。 『頑張ってください』で切られると、暗い気持ちになるが。