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消化器内科に行く 2020年07月28日

先日奈良県総合医療センターから白庭病院宛の手紙(紹介状)を作ってもらって白庭病院の内科に持って行ったのに、対応できないと言われ、奈良県総合医療センターの消化器内科に戻ってきた。まずは担当医師にそのことのおわびをした。そして白庭病院での最近二ヶ月の検査結果を見てもらって、PSAが順調に落ちていること、ALPが安定していることを報告。 しかし担当医師の関心事は「HBV-DNA 定量検査」で肝炎ウィルスの抗原が見つかるかどうかの一点なので、さっそくその日のうちに採血をすることになった。一週間後、その結果が出るので、また診察に行く予定。いままで何回か検査をしているが、抗原ウィルスが検出されていないので、精神的負担はPSA検査に比べてはるかに少ない。

PSMA-PET/CT 2020年07月24日

腺友倶楽部の理事長からメールをいただいた。「京大でPSMA – PET(正確にはPET/CT)の臨床試験の募集が始まりました。この度は、人数に限りはありますが、京大以外の患者も受け入れるということです。」とのこと。私は早速、応募の意思を理事長に伝えた。もし当選してPSMA – PET検査が受けられたら、小さな癌でも高精度に部位を突き止められる。ただ、応募倍率はすごい数ではなかろうか。

一日の始まり  2020年07月20日

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朝5時45分に起きてアビラテロン(ザイティガ)を4錠飲むところから私の一日が始まる。 妻もだいたい同じ時間に起きて台所に向かう。寝室のカーテンを開け、窓を開け、ドアを開放する。寝室の中にあるパソコンを立ち上げる。ザイティガを飲んで30分くらい経つとすでに頭が汗ばんでくる。一日に何度もこのような発汗現象を食らう。この薬効を考えると、この程度のものは我慢しなければならない。 そのあと朝の散歩に行く。住宅地の中を、各庭に咲いている花や植木を見ながら歩き回る。これで目が完全に覚める。散歩から帰ると朝食が出来上がっている。 梅雨明け間近であり、湿気、温度ともに高い。このごろはクエン酸を溶かした水を飲んでいる。クエン酸は動画サイト「栄養チャンネル信長」 https://www.youtube.com/watch?v=Ieupgqvi-8Y で吉富信長氏ががん予防のためにすすめていたもので、がん細胞が解糖系を介して栄養(糖分)を取り込むのを妨げる役目があるらしい。それに、この暑い季節にはクエン酸水がぴったりだ。「にがり水」を混ぜると、うっすらと塩味が付く。 朝食のメインは野菜スープである。トマト、人参、キャベツ、青梗菜、茄子、ブロッコリー、えのき茸、椎茸などのきのこ類を適当な大きさに切って煮立てたもの。調味料は使わない。息子が水臭い、と文句を言うので、頭と腸を取った煮干を前の晩から水に漬けておいて作った出汁を使うと酸味と旨味が出た。それ以来文句を言わなくなった。だし昆布を使うこともある。スープは最後まで飲み干す。 そのあといつもなら出勤、と行くところだが、このごろ私は在宅勤務が主になっていて、9時ごろから、汗を拭きながら仕事に入る。

PSAさらに低下  2020年07月06日

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白庭病院で6月29日に採ったPSAは0.011だった。0.01以下を期待していたが、0.011ならまずまずだろう(前回0.019)。 次はCT検査をしますと言われた。実はこの病院、骨シンチの検査装置がない。CT検査で骨の状態がわかるのかな?と思うのだが。「精度は確かに落ちますが……」 それと、私の場合、頭の骨にも転移しているので、「頭もCTで撮ってみますね」とも言われた。 最近、製薬会社からリュープリンの供給が手薄になっているようですね、と聞いてみると在庫の範囲内で対応します、ということだった。リュープリンには1ヶ月剤と3ヶ月剤と6ヶ月剤があって、3ヶ月剤が特に手薄らしい。今度、3ヶ月剤がなくなったので6ヶ月剤を打ちますと言われたら、なんとか1ヶ月剤にしてもらおうと思う。奈良県総合医療センターで打った3ヶ月剤の注射痕がひどく、4ヶ月以上経ってもまだ腫れているからだ。 PSA値の対数目盛のグラフを示す。

骨転移がんの去勢抵抗性防止のために糖質制限は有効か? 2020年07月04日

前の日記で「がん細胞は糖質を餌にしている。これはFDG-PET検査でブドウ糖液を注射するとがん細胞のあるところが光ることから明らかである」と書いたが(2019年10月30日)、前立腺がんに限って言えば、 あまり光らない そうである。これは前立腺がんは増殖力が弱くて、ブドウ糖を取り込む量が少ないからだそうである(Cancer Channel: Japan Cancer Forum 2019 中村 和正先生 前立腺がん 転移の早期発見・治療のために放射線でできること https://www.youtube.com/watch?v=UcsYswyMLrU の11分あたり)。 前立腺がんが糖をあまり取り込まないならば、こうして頭がフラフラになるのを我慢してまで糖質制限食を続ける意味はない、かもしれない。 しかし、骨転移した前立腺がん、特に去勢抵抗性になった前立腺がんに限って言えば、糖質の制限は有効であると思う。その理由を説明しよう。 ネットをいろいろ調べてみると、骨に転移し去勢抵抗性になった前立腺がんの画像診断をする場合、骨シンチグラフィだけでなく、FDG-PET診断を実施することは、よく行われているようである(保険適用の有無は不明)。 前立腺診療ガイドライン(2016) の骨転移治療の部、CQ1『前立腺癌骨転移の画像診断にはどの方法(モダリティー)が推奨されるか? 』には「 18F-FDG-PET(PET/CT を含む)に関しては,骨シンチグラフィーと比較して感度,特異度ともに良好であるという報告が散見される。 」という記載がある。 FDG-PET診断の前立腺がんへの有効性を調べた他に論文があるかどうか、探してみると、「18F−FDG PETが転移巣検索に有用であった前立腺がんの2例(平成20年2月2日)」という防衛医大の報告が見つかった。 http://kkse-nm.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20110329105045-F5D00E931FE055FA2AC297447FBD5113AFA1C11D21CE0D7379338E09CBB7EC85.pdf そこには、一般に、前立腺癌細胞の糖代謝はそれほど高くないこと、18F-FDGの尿中排泄が読影の妨げになることなどの理由により、前立腺癌患者における18F-FD