がんの再発・再燃を防いでくれる腸内細菌
人の免疫細胞の6〜7割は腸に居て、これらの免疫細胞は、腸内の乳酸菌などの善玉菌の助けを借りて、口を通して体内に侵入してくる病原細菌を攻撃し、身体を守ってくれる。
腸に居る免疫細胞が口から体内に侵入してくる病原細菌をやっつけてくれるのは非常にありがたいが、それとともに、臓器に居る(腸内とは限らない)がん細胞をやっつけてくれる免疫細胞を育てたいのである。どうすれば、がんに対抗できる免疫細胞を育てられるか。「運動すること」、「笑うこと」が大事、と書いてある本やサイトはよく見かけるが、それ以上の情報を探していた。
偶然「腸内細菌ががん免疫療法の効果に影響」という記事を見つけた。
https://www.akiramenai-gan.com/immunotherapy/86852/
昭和大学医学部の先生が語っていて、その中に「ある研究では、泌尿器がん手術後に患者さんの便に含まれる腸内細菌を調べ、その後いつ・どの患者さんが再発したかを調査しました。すると、早く再発した患者さんは腸内細菌の種類が少なかったのです。ここでも、腸内細菌の多様性が重要であることが示されました。」という記述があった。
「これはすごい!」と思った。腸内細菌と前立腺がんとは、関係があるもあるも、大ありだ。
それはそれとして、私は腸内に居る細菌を多様にして育てる工夫を、これから本格的にしてみようと思う。
(1)プロバイオテックス
腸内細菌を含む食品をプロバイオテックスと云う。主に小腸に居る乳酸菌を対象にしている。ヨーグルト、チーズ、乳酸菌飲料、納豆、味噌、ぬか漬け、キムチなどがある。納豆、味噌汁はよく食べているが、チーズなどの乳製品由来の食品は、ホルモンの関係で控えている(2020年8月29日の日記に書いた)。
その足りない分をサプリメントで摂ることにした。最近私の採り始めたプロバイオテックス・サプリがこれ↓
California Gold Nutrition “Lacto Bif” (乳酸菌やビフィズス菌が8種類が入っている)
ただし、ずっと同じサプリを摂るのではなく、何ヶ月かおきに別の種類の菌の入っているサプリに変更して、ローテーションするのがよいそうだ。これは栄養チャンネル信長【「乳酸菌」入門編】を参考にした。
(2)プレバイオテックス
腸内細菌の餌になる成分を含む食品をプレバイオテックスと云う。
餌になる成分として、オリゴ糖や水溶性食物繊維が該当する。
ここで糖類について復習すると、単糖類には果糖(フラクトース)、ブドウ糖(グルコース)がある。二糖類は、ブドウ糖や果糖などの単糖類が二つ結合したもので、水飴の主成分マルトース(麦芽糖)、スクロース(ショ糖)、牛乳に含まれるラクトース(乳糖)などがある。 単糖類と二糖類を合わせて「糖類」と呼ぶ。オリゴ糖は、単糖が3個以上結びついたもの。多くが「難消化性」で、消化されずに小腸の後半部や大腸まで届き善玉菌の餌になる。難消化性で甘みは少ししかない。オリゴ糖には、次のような種類がある。
a.フラクトオリゴ糖:砂糖を原料に作られる。バナナ、トマト、にんにく、ゴボウ、玉ねぎなどに多く含まれている。
・バナナ:含有量 0.3g/1本100gあたり。
・トマト:含有量 0.225g/1個150gあたり。
・ごぼう:含有量 5.4g/1本150gあたり。
・タマネギ:含有量 0.46g/1個200gあたり。
・ニンニク:含有量 0.24g/1玉40gあたり。
以上から、食材だけから必要なオリゴ糖を摂るのは大変であることがわかる。
b.ガラクトオリゴ糖:母乳や牛乳に入っている。
c.イソマルトオリゴ糖:でんぷんを原料に作られる。ハチミツや味噌、しょうゆなどの発酵食品に含まれる。
d.大豆オリゴ糖:大豆から得られる。
e.ラフィノース:ビートオリゴ糖とも呼ばれ、てんさいから作られる。
「オリゴ糖」として売られている食品を摂ったほうが手っ取り早そうだ。食品スーパーでオリゴ糖入りのシロップを売っているが、これは砂糖も入っているため敬遠して、私は純粋なオリゴ糖だけの粉末タイプを毎日摂取している。私がいま摂っているのはこれ↓
ラフィノース(ビートオリゴ糖)
これをヨーグルト、アーモンドミルク、コーヒー、紅茶に溶かして飲んでいる。一日5〜10g。
明治から「オリゴスマート」と云うチョコレートが出ているが、一枚あたりのフラクトオリゴ糖含有量は0.6gだそうだ(ただし砂糖もおなじくらい入っている)。
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