ついに、放射線治療への道筋がついた 2022年05月06日

今日は診察日。主治医は、私が発病初期に奈良県総合医療センターで撮った骨シンチの画像と、この4月15日に撮ったDWIBSの画像とを見くらべながら、

「前立腺と、やはり左恥骨に、がんの活動が見えますね」

他の骨転移箇所への言及はなかった。

「PSAは0.291です」

ひと月前と比べて0.08の上昇だ。

「急激な上がりではありませんが」と主治医。「しかし薬(ザイティガ)の効きが落ちていることは確かです」

「そこで」と主治医は切り出した。「前立腺と左恥骨に放射線を当てることが可能です

おお、ついに主治医から新しい治療方法の提案があった!

「ホルモン治療で収束できるという目処が立てば、ホルモン治療を続けてもよいと思っていたのですが・・・」

私はもう少し様子見かな、と思っていた。しかし今日のPSAの上がりを見てもわかるように、いまのホルモン治療では収束を望めないのだ。特に原発巣のやつらが強力すぎる。

「このままだと、イクスタンジ、ドセタキセルのコースになりますよ」

確かにそのとおり。

「私はずっと、(多発性骨転移で)手術も放射線もできないと言われ続けて来たので、放射線治療してもよいと言われてうれしいです」

放射線は5箇所までなら保険適用があると聞いている。私のは前立腺と恥骨の2箇所である。

「前立腺はIMRT、恥骨はSBRTですね?」

「ではOKですね。エビデンス的には、(放射線治療によって)治療期間を延ばすことができます。これはチャレンジです。それと、休薬ができます。ただ、注射(リュープリン)は続けないといけませんが」

放射線治療中も抗アンドロゲン剤の服用を続けるものとばかり思っていたので、薬を中断すると聞いて腑に落ちなかった。しかしホットフラッシュがなくなるかもしれないと思い、ちょっと嬉しくなった。

そんな細かなことはさておき、これから新しい治療方法に挑戦だ!

「では、放射線医を紹介します・・・」

5月18日(水)に放射線医との面談日が決まった。泌尿器科の主治医とはその2日後の5月20日(金)に決まった。いまから2週間後。さすが、この主治医はやることが早いな。

ついに、新しい治療フェーズに突入だ

本当は不安がいっぱいあるのだが、それは放射線医との面談でぶつけてみよう。

骨に居たがんが画面から消えたのも(左恥骨は除く)、ザイティガの効果と、自分の生活習慣の工夫のおかげだと思っている。ただ、主治医は消えたのでなく「休眠」という言葉を使っていた。このあたり、いずれ主治医に詳しく訊ねてみることにする。

しかし、原発巣と左恥骨やつらは、民間軍事会社ワグネル並みの精鋭部隊で、我が生活習慣とザイティガをもってしても抑えることができなかった。したがってそこに放射線という強力なミサイルをぶち込む。




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