免疫抑制によるHBVの再活性化

今日は奈良県総合医療センターに行って、HBV(B型肝炎ウイルス)をリアルタイムPCR法で測定した結果を教えてもらった。前回と同じ<1.0+だった。やっぱりプレドニゾロン(ステロイド剤)のせいでHBVに対する免疫が抑制され、私の中で眠っていた肝炎ウィルスが再燃してきたか・・・

「泌尿器科の先生は、プレドニンを飲まないで済むように、薬を変えてもよい、と言っています」と私が言えば、消化器内科の先生は「いや、前立腺がんの治療が第一だから、泌尿器科でベストと思う薬を続けてください。我々はがん治療のサポートをしているだけですから。ウィルスの数値がもっと上がってくれば、私のほうで薬をだします」と言った。これで消化器内科のスタンスがよくわかった。

あとで調べると、医者の言っていることは「免疫抑制・化学療法により発症する B 型肝炎対策ガイドライン」のフローチャートに載っていることと同じで、薬とは「核酸アナログ製剤」のことだった。

リアルタイムPCR法で測定した数値の読み方を調べてみた。

(1)増幅反応シグナルを検出しなかった場合 ミケンシュツ

(2)1.0 logIU/mL(定量下限値)未満で、増幅反応シグナルを検出した場合 <1.0+

(3)測定範囲内で結果を得た場合 1.0 - 9.0

(4)9.1 logIU/mL(定量上限値)を超えた場合 9.1以上

私の場合は以前(1)、今は(2)。フローチャートによれば薬を出す基準は1.3 logIU/mLである。

https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/B_document-3_20200716.pdf

消化器内科の先生にこう言われれば、この言葉を泌尿器科の主治医にそのまま伝えるしかない。

ただ、あとで思うに、私が前立腺がんを発症したころ(2019年の秋)、ホルモン感受性でも使える新規な抗アンドロゲン剤はザイティガ(アビラテロン)しかなかった。そのあと、同じ用途の薬(エンザルタミド、アパルタミドなど)が続々と認可された。プレドニンを併用するのはアビラテロンのみで、他の薬はプレドニンを飲まずに単独で使えるのだ。

泌尿器科の主治医は、私の持つ前立腺がんが明確にCRPCになった時点で、次の薬に替えるつもりでいるようなので、いま、みだりに薬を替えたくない、というのが本音のようだ。


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