アブスコパル効果と免疫力 2020年10月28日

がん病巣に放射線を当てることにより、がん細胞が死滅したり脆弱化して、免疫刺激作用のある物質を放出する。それを樹状細胞が処理してその情報を伝えることにより、Tリンパ球(なかでも腫瘍特異的Tリンパ球)が活性化される。活性化されたTリンパ球は体中をめぐって、放射線を照射した以外の部位のがん細胞を見つけて攻撃していく。これをアブスコパル効果という(腺友倶楽部第5号2020.2、30頁参照)。

放射線治療といえば局所治療だけと思っていたが、意外にも全身に効果がある場合もあるわけである。免疫チェックポイント阻害薬と併用も考えられているらしい。

私の場合、もし転移している骨の1箇所あるいは数箇所に放射線を当てれば、リンパ球が活性化されて、身体の隅々に残っているがん細胞も消してくれる、という期待が持てる。

ただ、私はいま多発性骨転移なので、放射線治療ができない。自分が本来的に持っている免疫細胞しか、頼りになるものがいない、ということである。

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