糖質制限ダイエットを始める 2019年10月30日
息子が早速、古川健司医師の著書「ケトン食ががんを消す」(光文社)を教えてくれた。読んで見ると、がん細胞は糖質を餌にしている。これはPET検査でブドウ糖液を注射するとがん細胞のあるところが光ることから明らかである。糖質とは炭水化物から食物繊維を除いたものである。一方、正常細胞はといえば、普段この糖質を餌にするが、ケトン体も餌にできる。ケトン体とは、脂質を元にして肝臓で作られるエネルギー源である。山中で遭難した人が水だけで何日も過ごせるのは、身体の脂肪をケトン体に変えてエネルギーにできるからである。しかしがん細胞はケトン体を餌にできない。そこで普段からこのケトン体を血液中に出しておけば、正常細胞を肥やし、がん細胞を弱らせることができる。そのためには糖質の摂取量を制限しなければならない。糖質摂取量を一日最高でも90g、できれば60gに抑えれば、ケトン体の出る身体(ケトーシス)になれるそうだ。
古川氏の上記著書には、大腸がん患者、乳がん患者などで効果を実証したことは書いてあっても、前立腺がん患者のことが書かれていない。だからといって糖質制限は前立腺がんには効かない、と思うのは早計すぎるだろう。
今日から男性ホルモンを抑えるためのホルモン治療をするわけだが、少しでもその治療をバックアップしたい。藁をもつかむ気持ちで糖質制限ダイエットを始めることにした。とりあえずは、3食とも主食を抜きにする。
本当はこの分野(がん治療と栄養)に詳しい栄養士と相談しながらやったほうが良いのだが、見当たらなかったので、不安な面もあるが見切り発車する。
糖質制限ダイエットをするにあたって、摂るべき食材などを詳しく解説している書物を見つけた。江部康二医師の「人類最強の糖質制限論」(SB新書)である。江部先生はこの分野の草分け的で、この本も大変参考なる。
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